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貨物船は、木材を貨物として、または貨物を保定(例: 荷敷き)するために定期的に輸送します。その結果、毎日大量の木材がEU域内を出入りしています。木材は荷役作業員によって廃棄されることがあり、乗組員による選別を必要とし、積載または荷降ろし中に損傷を受けて木くずが残る可能性があります。
船主、傭船者、その他輸送バリューチェーンに関わる関係者は、参考として以下に抜粋したEU委員会による 貿易と海上輸送 に関するアドバイスに注意を払う必要があります。
「貿易と海上輸送」
森林破壊を伴わない法律に基づく商材は、取引および輸送中に他の商品とは分けて保管する必要があります。適合商材と非適合商材、または原産地不明の商品を混合することは許可されません。このような場合、船荷全体がコンプライアンス遵守されておらず、EU市場に出すことはできません。
この要件を遵守しない場合、商業上深刻な結果につながる可能性があります。
(EUDRは)2023年6月29日に発効され、規定は2024年12月30日から適用開始となります。しかし、理事会は、規制の適用を1年延期する委員会の提案に同意しました。
したがって、欧州議会からの承認が得られれば、この規制から生じる義務は以下の日付より拘束力を持つことになります:
大規模事業者および取引業者に対しては2025年12月30日
小規模・零細企業に対しては2026年6月30日
これにより、すべての関連商品および製品を対象とするデューデリジェンス・システムの完全な確立を含め、本規則の円滑かつ効果的な実施に向けた法的確実性、予測可能性、十分な時間が得られることになります。このようなデューデリジェンス・システムには、サプライチェーンにおける森林破壊リスクの特定だけでなく、EU規則への準拠を証明するための監視および報告措置も含まれます。
欧州理事会は、欧州議会が見解を決定することを考慮して、自身の見解を欧州議会に通知する予定です。これは、共同法令制定者によって正式に規則が採択されたうえで欧州連合官報に掲載され、年末までに発効できるようにすることを目的としています。
こちらよりリンクをご確認ください。
EUDRが対象とする商材は以下7点です:

関連する商材や製品は、以下の条件を満たさない限り、EU市場に供給もしくはEU域内から輸出することはできません:
森林破壊を伴わない(deforestation-free)*製品である
生産国の関連法規に従って生産されている。
デューデリジェンス・ステートメントで証明されている。
*規制は森林伐採の期限を2020年12月31日に設定
EUDRの主要対象者である取引業者と事業者の定義は次の通りです。
取引業者:
サプライチェーン内において、事業者を除き、商業活動を通じて関連製品を市場に提供する者。
事業者
商業活動において関連製品を輸出または市場に出す自然人または法人。
運送人の関連性
運送人はサプライチェーンに対して重要な役割を果たしますが、商品をEU市場に出したり供給することはありません。
EUDRの対象となる事業者をある程度確実に把握すべくEU委員会に問い合わせ、そのフィードバックを以下に要約します:
委員会は、規制発効前に規制の以下の点を詳しく説明するガイドラインの作成に取り組んでいるものの、まだ準備中です:
農業利用の定義
森林農業、農地、合法性、および現場の多くのステークホルダーが関心を持つその他の側面に関連する問題。
また、委員会はマルチステークホルダー・プラットフォームを活用して、世界の森林の保護と回復に関する適切なガイドラインを策定しています。以下に示すよくある質問は、関連ステークホルダーから委員会に頻繁に寄せられた質問に基づいて作成されたものであり、随時更新されます。必要に応じて、追加の簡易化ツールが導入されます。
規則準拠に必要な追加ガイドラインはありません。委員会は、規制が実際にどのように機能するかを解説し、ベストプラクティスの例を共有するなど、特定の側面を詳細に説明するものとします。
こちらより「よくある質問」をご覧になることをお勧め致します。
また、この リンクから関連する国内当局に連絡いただけます。
EUDRの詳細については、 こちらよりご確認ください。